ご挨拶


2011年3月、東日本大震災と福島第一原発事故がありました。そのときから、日本社会は放射線と、否が応にも向き合わざるを得なくなりました。 当時私は、学生時代から研究テーマにしていた原子核物理学を、どのように続けていけば良いのか迷っているところでした。そこに震災が起き、社会で必要とされた放射線に関する様々な課題が噴出している状況を目の当たりにし、自分が何かしら貢献できないかと思い、その方向に仕事の舵を切って進んできました。

放射線はリスクと隣り合わせであるため、しっかりとした管理、とりわけ正確な測定が必要になります。一方で、医療における診断や治療への応用や、工業的な利用が進み、目覚ましい発展を遂げ、この分野の重要性は年を追うごとに増しています。使い方を心得ていれば、生活を豊かにすることにもつなげることができるものでもあります。しかし、リスクとの向き合い方や、利用における規制との関係など、難しい課題が多くあり、徒手空拳で立ち向かうのは難しいところがあります。

これまで、研究、教育、行政、民間の組織を遍歴し、さまざまなことを経験してきましたが、その中で学んできたことを活かして、サポートを必要とする方々のお手伝いをしていければと思っております。そのためのプラットフォームとして、この度、会社を設立いたしました。ご相談まででしたら費用もいただきませんので、ご遠慮なくご連絡をお待ちしています。
お役に立てそうなことがあれば、正式に受託をして、業務として責任をもって実施することとしたいと思います。

2024年5月

合同会社一瀬研究所
代表社員 一瀬 昌嗣